第1の章 「アマゾンの有名魚達」 その1


1、ピラニア

アマゾンで一番有名な魚は? と言うとピラニアである。 なぜか?と聞かれれても知らないが、そうであると相場が決まっているのである。文句を言ってはいけない。

ピラニアについての物騒な伝説は、世界中に知れわたっている。そのどれもが、猛魚としての恐れられる人食魚としての伝説である。悪魔の魚という言葉は、人をうきうきさせる。

人々は、そのピラニアに恐れを抱きながらも、一度はどんなものか見てみたいという興味、残忍性を抱いているといっても過言ではないであろう。

ピラニアと言えば、アマゾン河の代名詞として、そのネームバリューは、衰える事を知らない。今日のアマゾンという名を世界に知らしめたのは、ピラニアの存在なしではなしえなかったであろう。ピラニアの偉業である。

それほど世界の悪役として名を馳せるピラニアとは、本当はどんな魚なのであろうか?

ピラニア亜科の魚は、5属、30種にものぼる。つまり南米アマゾン水系を中心として30種以上のピラニアが生息しているということになる。

ピラニアといっても色々なタイプと大きさがあり、大きいのは、50cm 、5kg以上になり、小さいのは、10cmにもみたない種もいる。ピラニアの仲間には、他の魚のウロコを主食としているものまででいる。

では、世間一般でピラニアと呼ばれている人を襲うピラニアとは? 魚食性が強く、動物などを良く襲うのは、セルラサルムス属、とタデイエラ属、ピゴケントルス属の3属である。

学名などを使うと難しくなるので、もうすこし簡単に説明すると、アマゾン水系では、現地で赤と呼ばれる頭部の丸い赤い色をしたピラニア。さいだい30cmぐらいで、集団性を好む種と、黒と呼ばれる、頭が少しえぐれた体型をした色の黒い、さいだい50cm,3kgに達し、単独行動を好む大型種の2種である。そして、この2種のなかで、人に被害を出す件数が一番多いのが、赤。いわゆるTVで、よくやっている集団で襲うピラニアである。

つづく

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