序の章 「アマゾンに釣りに来なさい!」


ブラジル、特にアマゾンに来る人たちの中には、釣りが目的で来る人も多い。

釣り人であるなら世界最大の流域面積を誇るアマゾン河で釣りをするのは、一つの夢であると私は思うのだが?

で、アマゾンに釣りに来る人は多いがアマゾンの魚に釣られてしまった人というのは意外に少ない。私の知っている限りでは、ほんの4―5人にしかいない。

私の場合も魚に釣られてしまったうちの1人なのであるが、アマゾンに居るからといって毎日釣りが出来るかというと、そうでもないのである。なぜならば、アマゾンは、広すぎるのである。よって、ちょっと釣りに行くといってもモーターボートを使わなくてはならない。街の周辺ではいくらアマゾンであってもよい釣りが出来ない。となるとかなり遠くまで出かけなくてはならない。経費が馬鹿にならない。

そこで私は考えた。釣りを仕事にすれば毎日釣りが出来ると。

釣りが仕事というと漁師があげられる。

実際私はブラジルで7年間熱帯魚の輸出の仕事をしていた為、プロの漁師の免許も持っているし、漁もしてきた。が、プロの仕事は遊びとしての釣りではなく漁である。

大量に魚を捕らない事には生活できないのである。

そこには、いかにして大量に魚を捕るかと言う理論の追求しかない。

つまり遊びの心がないのである。これはつまらない。と言うか、過酷すぎるので、現在は、旅行代理店でブラジル全般の釣りの手配、やフィッシング ガイドの仕事を始めた。しかし、お客が来ない。困るのである。

ブラジルに釣りに行きたいが、現地語がポルトガル語で、英語がほとんど通じないらしいから行きたくても行けない。と言う話しは良く聞く。

さあ、あなたも魚に釣られにアマゾンに来なさい。 それがいいです。

つづく

ヤマモト・チヒロ先生にお手紙を出そう!


yamakamo@interlins.com.br だよ!