[願い:]

願い

5年ぶりの日本。何よりも怖かったのは年老いた父にあうこと。
白髪の多い薄くなった頭、パラフィン紙のようにペラペラになった肌。
父は思っていた以上に年老いていた。
ただニヤッとした照れ笑いだけが、同じだった。
父に自分の晴れ姿をみせたい。
今、それが唯一の願い。

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