[アマゾン川のほとりで:]
アマゾン川のほとりで
船を下りると、白と黒の世界が広がっていた。 どんよりと垂れこもった夜明けの空の下で、アマゾン川は、ときおり光を放ちながらゆったりと流れていく。太陽が昇り始め、突然一条の光が 地上に差込みバラ色が拡散した。 生きていることを実感し、神聖な気持ちが身体を満たしていく。 日本からはるか離れたアマゾン川のほとりでこうしていることが不思議であった。