[ゴイアスの朝]
朝5時まだ薄暗い※ゴイアスの街を歩く。
人は誰もいない。街灯の黄色い光に照らされた古い街並みが余計に寂寥感を感じさせる。
次第に夜が明けるにつれ、ピンク、イエロー、スカイブルーなどのパスレルカラーの建物の色が浮かび上がってきた。その色合いがあまりにもあでやかで、あたかも別の街に瞬時に迷い込んだようである。
酔っ払いがトボトボ歩いてきた。その疲労困憊した顔つきは、やっぱり別の世界から帰ってきたようだった。

※ゴイアス
ユネスコの世界遺産にも指定されている植民地時代からの古都。以前はゴイアニア州の州都であった。
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