[鷺の寝床]
 陽が沈むにつれ、次から次へと鷺の群れが、寝床に帰ってくる。まるで戦時中の爆撃機の群れの様で、いつまで見てても飽きない。
 鳥たちは外敵に襲われないよう根元が水に覆われた木のみを寝床にし、寝床になった木は枯れてしまうという。
 取りつかれた上に枯れてしまうとは、なんとも物悲しい話である。
(南パンタナール)
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