[息子とニンジャ:]
息子とニンジャ
ペットショップに生後3ヶ月をとうに過ぎたダックスフンドが売れ残っていた。 他にも仔犬がいたにも関わらず、何度もいいのかと確認したにも関わらず、息子はその犬を選んだ。 ニンジャと名づけられたその犬は息子を自分と同レベルと思い、息子にはそっけない。 そんな態度に息子は寂しそうな顔をするが、それでもニンジャが大好きなのである。 「僕が20歳になるまでニンジャは一緒なんだね」 ニンジャを愛するように、人も動物も植物も愛せるような優しい人間になって欲しい。