[望んでいた世界:]
望んでいた世界
ふっと見回すと周りから誰もいなくなっていた 彼女も、友人も、知人も、そして家族も 僕一人が取り残されたのか? あるいは、一人、別世界に入り込んでしまったのか? 哀しさを感じているわけでも、寂しさ感じているわけでもはない。 しいて言えば、孤独感と妙な違和感、それは誰もいない冬の襟裳岬にたった感覚。 真夜中に起きだしアクアリウムを見ていると、ふっと思い立った。ただ、ただ、自分自身を見つめていきたい。これが、自分が望んでいた世界なのかもしれない。