[くらげの生活:]
くらげの生活
「あんたは、いつも中途半端なんだよ」 ポルトガル語のカラオケが流れるうすぐらい飲み屋で友人の一言が頭を突く。 そうかもしれない。 日本の競争社会から逃れ、家族の責任から逃れ、社会の慣習から逃れ、行き着いた先が今のクラゲのような生活。 水にもなれず、魚にもなれず、ふらふら浮いているだけの存在でしかない。 (2001、07、27)