[悲しみ:]
悲しみ
7匹の仔犬がすべてもらわれて行った。 最初に2匹の仔犬が居なくなったとき、ママ犬の悲しみは深く、いくら呼んでも反応さえもしなかった。 泣くのをじっと堪えているような彼女の目が忘れられない。 2匹が去ったあと、彼女は残りの仔犬のそばで数時間じっとすごした。 このとき、仔犬たちとの別れを覚悟したのだろう。 最後の2匹が貰われていったとき、ママ犬はすっかり観念していてもう悲しみを見せなかった。