[恋心:]
恋心
壮年期に入り、恋心というものをすっかり忘れてしまっている自分に気づいた。 もう、そんな面倒くさいことはしたくない、と思いつつも、 実際は、傷つく自分を、騙される自分を、嫉妬する自分を、恐れているだけなのかもしれない。 それはそれでいいとは、思うのだが、恋心を忘れようとしている自分がちょっぴり寂しい。