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蝉が啼く 真昼四十三度 街路樹の両側より 間断なく 蝉が啼く
昔 庭前の榛の木によぢ登り 右手で捕まえようと懸命 蝉はヂーッと一声 放尿して飛び去った
『アッ』と驚いて 手を離すまいと必死にこらえた 私の少年期 ミンミン蝉を想う
十一月二十一日
横山 敬男(Yukio Yokoyama)
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